Initialising ...
Initialising ...
Initialising ...
Initialising ...
Initialising ...
Initialising ...
Initialising ...
高瀬 和之; 吉田 啓之; 小瀬 裕男*; 秋本 肇
WIT Transactions on Engineering Sciences, Vol.50, p.183 - 192, 2005/00
原子炉熱設計に必要である炉心内水-蒸気系二相流構造の詳細を大規模シミュレーションによって明らかにする研究を行っている。従来の熱設計手法ではサブチャンネル解析コードに代表されるように実験データに基づく構成式や経験式を必要とするが、新型炉に関しては熱流動に関する実験データが十分ではないため、従来手法による熱設計では高精度の予測は困難である。そこで、著者らは、シミュレーションを主体とした先進的な熱設計手法を開発し、これに従来手法を組合せることによって効率的な新型炉開発の実現を目指している。本論文では、次世代型水冷却炉を対象にして気泡流や液膜流に関する大規模な気液二相流シミュレーションを行い、燃料棒が3角ピッチ状に稠密に配置され、流れ方向にスペ-サを有する燃料集合体内における複雑な水と蒸気の3次元分布を定量的に明らかにした結果を示す。
高瀬 和之; 日野 竜太郎; 宮本 喜晟
日本原子力学会誌, 32(11), p.1107 - 1110, 1990/11
被引用回数:12 パーセンタイル:86.39(Nuclear Science & Technology)HENDELに設置されている燃料体スタック実証試験部の1チャンネル試験装置(T)を用いて、HTTR用標準燃料棒の伝熱流動試験を行なった。Tでは完成当初から模擬燃料棒による伝熱流動試験を行っており、その成果はHTTRの炉心設計に反映された。一方、Tによる試験が行われている間にHTTRでは数回の設計見直しが行われ、原子炉熱出力、炉心寸法等の諸条件の変更に伴って、燃料棒の外径が46mmから34mmに、燃料チャンネルの内径が53mmから41mmに変更された。そこで、現設計仕様である標準燃料棒の形状寸法を模擬した燃料棒を使って燃料チャンネルの熱流動特性を調べ、その結果とHTTRの炉心設計式を裏付けるために用いられた従来のT試験から得られた実験式とを比較検討し、従来式が標準燃料棒の熱伝達率及び摩擦係数の各整理式として十分適用できることを確認した。
湊 和生; 福田 幸朔
Journal of Nuclear Materials, 149, p.233 - 246, 1987/00
被引用回数:57 パーセンタイル:97.08(Materials Science, Multidisciplinary)被覆燃料粒子にSiCを化学蒸着させる実験を、流動床を用いて行なった。原料および流動ガスとして、メチルトリクロロシラン、水素、およびアルゴンを用いた。種々の条件において蒸着を行ない、蒸着物をX線回折法により調べた。蒸着物生成は、蒸着条件により、-SiC、-Sic+Si、または-SiC+Cであった。また、化学蒸着の機構を理解するために、熱力学解析を行なった。ここでの実験条件では、熱力学的に平衡な蒸着物組成は、-SiCまたは-SiC+Cであった。これらの実験および解析の結果から、SiCの化学蒸着の機構に関するモデルを提案した。
古川 和男
原子力工業, 20(10), p.35 - 47, 1974/10
一流体型溶融塩増殖発電炉の設計研究および開発計画が、約1年前にORNLと米MSGroupの共同により完成した。その概要をできるだけ包括的な形で紹介したものである。内容としては炉の構成、特徴、液体燃料について、材料、黒鉛、二次系塩、保守対策、再処理、安全問題、開発計画、その方式、日本における技術的基盤などである。Weinbergは、MSBRはLMFBRに対するnsurance保険・保証)として生かすべきと述べている。
古川 和男; 安川 茂; 大野 英雄; 大道 敏彦; 加藤 義夫
日本原子力学会誌, 16(5), p.249 - 273, 1974/05
溶融塩増殖炉開発の歴史は、1947年より25年間以上におよび一貫してORNLで進められているものであり、原子力開発史の中でも最も魅力的な一頁を成すものであろう。溶融LiF-BeF-ThF-OF系塩を燃料として使用するこの炉の開発の歴史の概要、および特徴とする●を概説した。特徴の主たるものは、(1)熱中性子炉、(2)固体燃料に伴う安全性の難問がない。(3)運転中に燃料添加・再処理ができる。(4)Puも燃せる。(5)天然O必要量最小、U濃縮作業量(年間)最小、(6)安全上の問題が殆んどなく、発電燃料費最小の動力炉となりうることなどであろう。4・5年末工学的開発計画を固めつつあるMolten Salt gronp(米国)の動きを説明するとともに、溶融塩炉技術と他技術との関連(液体金属技術、高速溶融塩炉、高温炉、核融合炉等)を考察した。